第67回 テーマ : ウーファーを付けてみよう! (その7)


ウーファーに付きものの悩みとして設置場所があります。
様々な車があるので置き場所も多種多様です。
一般的な設置場所としてはセダンであればトランク内、
1BOXであればラゲッジ部分となることが多いでしょう。
この場合、基本的には「音」よりも
「使い勝手」という条件を優先している場合が多くなっています。
車を使う上では避けて通れない条件ですが、
実は「音」に関してもメリットがあるのです。

スピーカーの種類にはいろいろあり、
ツィーター、スコーカー、ミッドレンジ、、、ウーファーと多く分けられています。
「音」は高域になれば「音」の方向性である指向性が強くなり、
低域になるほど弱くなる特性があります。
この特性を利用すると、ウーファーのような低い音を再生するユニットは、
設置場所を特定しづらくなるということになります。

実際は後方から低音が再生されているのに
フロントガラスの奥から鳴っているような感覚ということになります。
しかも、リスナーからの距離を取ることで
この特性が強くなるのでリスナーと対極の位置へ設置することもあります。
従って、敢えてトランクやラゲッジに設置するのです。

では、この設置には問題はないのでしょうか?
問題の1つ目は、低音の遅れです。
何度か過去の豆知識で触れていますが、
低音は音速が遅く、リスナーとの距離を取ることで音の到達時間が長くなります。
この遅れは位相をズラしてしまうことになるので
リスナーにしてみると「音」が遅れて聴こえたり、
違和感のある音像を表現してしまう結果になってしまいます。
また、逆に言えば高域は最も早くリスナーへ到達してしまうことから
高域だけが妙に目立ってしまい、聴き疲れの原因になってしまいます。

2つ目は、直接音が到達しづらくなるということです。
低音は聴こえるというよりは、どちらかと言えば感じるという「音」になります。
この感じる「音」は、低音が振動として伝わってくる現象ですが、
スピーカーである以上、直接音も再生しています。
せっかく造り出した再生音がリスナーまで距離があることで
打ち消されてしまうのは非常にもったいないことです。
できればこの直接音もしっかりと聴き取れる環境を造れれば良いのではないでしょうか。
と言っても車室内は
カーペットなどの吸音材となってしまう素材も多いので難しいのですが、、、

これらのデメリットを踏まえたうえでインストールしていけば
アナログ的にしっかりしたシステムが組み上げられます。
もし、コスト的に余裕があれば最後にデジタル的な調整をすると
さらにクオリティを上げることができるでしょう。


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