第65回 テーマ : ウーファーを付けてみよう! (その5)


ダウンローでウーファーBOXを製作する依頼をうける場合に
車種によっては非常に小さなスペースでBOXを造る必要が出てくる場合があります。

上記のような取り付け条件に於いて、
小さな容積でウーファーを鳴らすということは、
BOX内の空気のバネが非常に硬い状態で音楽を再生することになるので
ある程度の低域を確保するために
なるべくエッジの柔らかいウーファーを選択するようになります。

しかし、フロントのスピーカーとの組み合わせによっては
エッジの硬いウーファーを選択せざるを得ないことも しばしば起こります。
こういった場合は、ウーファーのストローク量をしっかりと確保できる
力のあるアンプを組み合わせます。

実際に硬いストロークをするスピーカーを駆動させる出力を持ったアンプを
システムに加えられれば瞬発力のある低音も綺麗に再生でき、
逆にゆったりとした伸びのある低音でも
コーン紙を正確に動かせることで再生可能となります。

では、、、
もし、小さいスペースしか無く、アンプも非力な場合はどうしたら良いのでしょうか?

その場合は次の方法が非常に有効です。
それは「BOXに穴を開ける」です。
この方法は俗に言うバスレフBOXとなるのですが、
ポートを取り付けるという凝ったものではなく単純に穴を開けます。

これはウーファーの内側(逆相)の音が穴を通って表面に出てきます。
もし、筒のような物があれば穴に挿入して完全なバスレフ化というのが良いのですが、
筒状の物が無くても原理的にはバスレフ状態となります。
その理由は、BOX(MDF)の板厚分が筒状態となるからです。

まずは、修正ができるように直径3cmくらいの小さめの穴から始めると良いでしょう。
穴はウーファーと同じ面に開ければ音波のズレも少なく
小さいスペースで製作したBOXでも
スピーカー取り付け面であれば空きスペースがあるケースが多いのでオススメです。

そして「音」が出る状態にした後、実際に視聴してみて穴を開ける前と後を比較してみます。
穴の大きさがそれほど大きくないので極端に違いが出ないかもしれませんが、
穴が開いている方が低域の鳴り方に変化が出ていると思います。

通常、簡易バスレフとした場合は、超低域がスポイルされる代わりに
低音から中低音にかけてピークが増える感じになります。
人間の耳は150Hz〜400Hzあたりが聴き取りづらい習性なので
このあたりにピークがあっても、むしろ聴きやすくなります。

このように穴の直径を大きくしていきながら視聴を繰り返せば
お金を掛けずにチューニングができます。
ただし、注意点としてはスピーカーのストローク量が増える傾向にあるので
オーバーストロークを引き起こさないようなチェックが必要です。


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