第60回 テーマ : ミッドレンジを鳴らしきる (最終回)


音楽を再生する時の「響き加減」を表現するのに、ライブ、デッドという言葉を使います。
ライブは響きの豊かな「音」で、デッドは逆に響きの感じられない「音」を指します。
以前の豆知識でもちょっと触れていますが、
カーオーディオを聴くことにおいても響き感は重要な成分の一つで、
ライブな車内が良いのか、デッドな車内が良いのかは
意見の分かれるところでしょう。

ライブな車内の中にある響きの正体は、
反射して車内を往来している音が次第に消えてゆくもので
これは音楽の音に「潤いと艶」を与える効果があります。
こういった音は強弱、音色とも折角 演奏家たちが造りだしたものなので
カーペットなどに、そのまま吸収させることはありません。

ではライブな車内の特長は?、、、というと下記の3点の特徴になります。

 1.活気のある音で、音像が前面に出てくる。
 2.潤いと艶があり、リアルな感じがある。
 3.再生システムによっては小出力のユニットでも必要な音圧を得られる。

デッドな車内ではこれらが反対になりますが、
音楽を楽しむという立場から考えれば、ライブな車内の方が良いのは明らかです。

では、ライブな「音」にはデメリットが無いのでしょうか?
実はやり過ぎれば下記のような欠点が見えてきます。
1.ライブ過ぎると音の明瞭度が低下する。(分解能の低下)
2.オーディオ設計の不備が露呈しやすい。
などがあります。

ライブ過ぎというのは温泉の大浴場のように、
少し離れると会話が困難という状態を想定するとよく分かるかと思います。

オーディオ設計の不備の例は、
スピーカー設置(向きや角度)によるフラッターエコーや、
多くなり過ぎた定在波などです。

ということで、
過去の豆知識を総合するとミッドレンジスピーカーの設置には、
出来る限りの手間を掛けた方が良く、
この部分がインストールの重要な部分を担っていることを再確認できたと思います。

オーディオのグレードアップの近道として
もう一度、見直してみてはいかがでしょうか?


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