第58回 テーマ : ミッドレンジを鳴らしきる (その3)


今月もミッドレンジを鳴らしきる為に必要な
「アンプの重要性」について書いてみたいと思います。
アンプのスペックの中にはチャンネル数というものがあります。
オーディオを多少でもカジっている方なら用意に想像ができるのですが、
チャンネル数とは基本的にはスピーカーを鳴らせる数を意味しています。
(並列接続などの特殊な接続方法は今回は割愛させて頂きます)

ということは、、、
アンプ選びの際にチャンネル数が多い機種を選べば
多くのスピーカーを鳴らすことができますが、
実際はどうなのでしょうか?

では、この場合のメリットを考えてみると、
マルチ(複数)チャンネル化することによって
小スペースで多くのスピーカーを駆動できるということになります。

例えば4チャンネルアンプを1台使って
1・2チャンネルをフロント用のスピーカーに使い、
3・4チャンネルでリア用のスピーカーを鳴らすというような使い方が代表的です。
車のスペースもそれほど犠牲にすることなく
全てのスピーカーを鳴らせる為、非常に効率の良いシステムと言えます。
加えて言うならば、
アンプが1台になればコスト的にも有利に働き、
配線代もそれほど掛からないメリットが出てきます。

しかし、マルチチャンネルアンプを使って実際に音楽を聴いている状態でボリュームを上げると
以下のような現象が起こります。
★4つのスピーカーから出てくる音の歪みが多くなり、音量のバランスが崩れているのが目立つ

この現象はマルチアンプの特有なクセになります。

アンプはバッテリーから送られてきた電源を使って
アンプ内部にある電源部で音に必要な力を作ります。
その後、各チャンネルへと電気を流して「音」を増幅する工程へと進みます。

しかし、チャンネル数が多くなると、チャンネルごとに使用する電気量が多くなり、
ボリュームを上げるとさらに多くの電気を要求するようになります。
アンプ内部の電源部は、各チャンネルから要求される電気を配り続けるのですが
これにも限界があります。

さらに この状況が進んでしまうと、
チャンネルごとの「電気」争奪戦となってしまい、
チャンネルごとの「音量減少」や「歪み率増加」ということになってします。
これをチャンネルセパレーションと呼びます。

この原因を解消する為には、アンプの電源部分を強化する必要があり、
基本的にはアンプの台数を増やして電源不足を補う方法を取ります。

同じメーカーの同グレード・アンプの性能を比較すると、
電源部の電気を有効に使えることから
4チャンネルよりは2チャンネルの方が
優れているということが言えます。

従ってご自分のオーディオシステムを高レベルでシステムアップさせる予定であれば、
2チャンネルアンプを軸にして台数を増やすことが近道になります。

ただし、高級メーカーのアンプに関しては電源部を複数搭載しているモデルもあり、
こういったモデルの場合は、マルチアンプでも遜色無い性能を発揮します。
実際に生産コスト(手間)も掛かっているので金額が高い傾向になるようです。

ちょっと人とは違ったアンプ選びで「拘りのシステム」を造ってみませんか?


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