第57回 テーマ : ミッドレンジを鳴らしきる (その2)


前回の豆知識の続きになりますが、
ミッドレンジを鳴らしきる為の有効な手立てとして3つほど考えてみました。
1つは、ミッドレンジの設置場所と向き、
2つめは、スピーカー裏の処理、
そして今回は3つめのアンプ選択となります。
「アンプ選択」と言っても
数多くあるメーカーやモデルから
「これだ!」というオーディオ評論をする訳ではありません。

筆者が考えるアンプ選びに対する重要な要素は、
「余裕の出力」というキーワードになります。

アンプは、デッキから送られてきた音声信号を増幅して
スピーカーを動かす「力(ちから)」を造るパーツです。
実は、この「力」という部分が意外と曲者だったりします。

皆さんは純正のオーディオシステムから社外品のユニットへ交換する際に、
何故?デッキ内臓のアンプで鳴らすのではなく、
わざわざコストや取り付け位置に不利な外部アンプを装着するのでしょうか?

単純に「音」が良くなるから、、、という答えも多いのではないでしょうか。

デッキ内臓のアンプと外部アンプのスペック(特にワット数)の中には
それほど大きな違いが無い場合があります。
もしかすると内臓アンプの方が上回っている場合もあるほどです。

しかし、アンプの仕事は
「供給された電気を消費してスピーカーを動かすこと」にあります。
鋭い方なら解ってしまったかもしれませんが、
ワット数というのは日本語に直すと「消費電力」です。
つまり消費電力が大きいからといって必ず「力」があるとは限らないのです。
無駄に消費だけして仕事量がそれほど無いということがあるのです。

例えるなら、、、

食事が大好きで友達である二人
★運動嫌いなA子と
☆スポーツ万能なB子、、、

そんな二人が買い物に歩き回ったら、どちらが先に休憩を取りたがるでしょう?

勿論、これはちょっと強引な例えにはなってしまいましたが、
「大食い(大出力)」でも良いので、
それに見合った「運動(仕事)」をするアンプを選ぶのがベターとなります。

また、デッキ内臓アンプの場合は、外部アンプには叶わない条件があります。
それは、アンプ本体の大きさ(スペース)です。

アンプは供給された電気を消費して「力」を絞り出します。
その際に、「熱」を放出するわけですが、ココが問題になります。

デッキは、囲まれたスペースの中で発熱することになり、
熱を逃がす場所がないので、「大きな熱」を出すこともできません。
結果的には消費電力のわりに力(熱)が出ていない事になり、
この条件下で無理にボリュームを上げれば低い次元で音の歪みが出るようになります。

ということは、やはり満足のいく音質を得るのは難しいとなります。
次回はミッドレンジを鳴らしきる為の
外部アンプのメリットについてもう少し考えてみたいと思います。


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