第54回 テーマ : バッフル造るなら、こうしましょう!


バッフルをアウター形状で製作するようであれば、
どのような点に最も注意を払えば良いのでしょうか?

バッフルの見た感じのデザインが気になる方も多いかと思いますが、
実は違ったところにポイントがあります。

以前の豆知識でも触れていますが、
アウターバッフルでスピーカーを取り付けると
スピーカーが露出して有効な「直接音」を再生することができるようになりますが、
ここでひとつ落とし穴があります。

大抵の場合はドアの純正位置などにスピーカーが設置されているので
アウターバッフルも同様の位置で製作するようになります。

その場合、左右のスピーカーが向き合って配置されていることが多いことから
せっかく再生した直接音が打ち消し合ってしまう事になってしまい、
非常に勿体無いこととなってしまいます。

そして、スピーカーの設置位置が低い場合は、
リスナーの足(服装など)によっても影響を受けてしまう要因になってしまいます。
特に1BOXなどスピーカー付近にスペースが広い車両は要注意です。

手間を掛けた割りに中域の音圧が上がらない場合は、
このような原因が考えられるので
アウターバッフルの取り付け面をスラント(傾斜)させるように取り付けます。
また、以外かもしれませんが、
スピーカーの周りで発生する「反響音」も非常に大事な要因のひとつになります。

「反響音」と聞くと、余計な音が無駄に多く出ていて
リスナーに対して悪影響を与える印象が多いと思います。

しかし、実は 普段、何気なく聴いている「音」や「音楽」の80%は反響音なのです。

例えば、好きなアーティストのコンサートへ行った時に
アーティストとリスナーの距離は非常に長く、
コンサートホールの造りによっても聴こえ方は変わってきます。
同じアーティストなのに、コンサートホールとドームとでは雲泥の差が出るのが良い例です。

「反響音」には1次反響音と2次以降の反響音が多く存在します。
音楽を楽しむうえで有効とされているのは1次反響音になります。

もし、「反響音」を全部取り払った状態で聴くことができるとしたらどうなるのでしょうか?
それは非常にスケール感の小さな 貧弱な音になってしまいます。

音楽を聴くうえでスケールの大きさは、臨場感の大きさと比例するようになるので重要です。
結果的には余計な反響音(2次以降)を取り除き、
1次反響音を有効に聴く事ができれば、
高価なスピーカーを使わなくても非常に良質なオーディオを楽しむことができることでしょう!

次回は、もう少し「反響音」について書いてみたいと思います。


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