第44回  テーマ : 理想のスピーカー その5


前回で、コンフィデンスというスピーカーを
アナログ的な技術でインストールするところまでご紹介しました。
基本的なシステムをアナログ中心のユニットでインストールするのであれば
これで80%は完成したも同然になります。

しかし、今回のオーディオシステムは、
デジタルユニットを使った言わばアナログとデジタルの両方の美味しい所を取っちゃうシステムなので
完成度は、まだ70%ということになります。
勿論、この70%という数字は、30%もデジタル処理に頼っているっという訳ではありません。

これは筆者の持論なのでありますが、、、
100%のオーディオシステムというものは存在しないと確信しています。
その理由は、、、オーディオというものには常に最良の答えがなく、
100%と思って造ったシステムでも「さらにもっと良い音を、、、」と思い、
「こうやったら、もっと良くなるかも?」と、次から次へと疑問が沸いてしまうからであります。
そして、、、インストーラーは次回の課題を発見してそれに挑むようになります。

という理由で100%というものはありえないのです。
これは、どこのオーディオ・プロショップも同じかも知れませんが、
こういった気持ちが無い状態でインストールをすれば、簡単に行き詰ってしまうと思います。
少し話しが脱線しましたが、デジタルプロセッサーのセッティングの話しに戻しましょう。

セッティングの基本となるものは、
タイムアライメント、クロスオーバー、イコライザーの3種類を順に調整します。
全体的なセッティングの内容としては、それほど調整する幅はありません。
あくまでも基本システムに対して「隠し味」程度の内容としています。

まず、タイムアライメントはスピーカーの物理的な距離を
スピーカー毎の出力タイミングをズラして再生させて
リスナーに届くタイミングを合わせるものです。
今回のシステムは2WAYのみとシンプルでスピーカー位置も近いことから
左右の調整を中心にイジリました。
しかし、車の特性上、どうしても「広がり」を出す為に左の出力を遅めにセッティングしています。
ワンボックスやセダンなど形状やスピーカー数が違えばさらに複雑になります。
これを読んでいらっしゃる方の中には、
「スピーカーの数が多ければ良い音が出る」と思っている方がいるかも知れませんが、
実は、スピーカーの数を増やせば増やすだけ収拾がつかなくなる事態を引き起こします。
「シンプル イズ ベスト」とは、
言いませんが過剰にスピーカーを増やすのは難しいというのを頭の片隅に残して置いて下さい。

続いてクロスオーバーのセッティングとなります。
コンフィデンスの特徴であるツィーターとミッド間のクロスポイントは、
コンフィデンスのパッシブクロスオーバーでバイワイヤリングで接続していますので800Hzです。
これはアナログとしての良さを引き出したい為にパッシブを使用しています。
その代わり、ミッドロー部分は45Hzまで引っ張って、
フロントからのローエンド出力を稼いでいます。
ウーファーを使用すれば60Hz付近まででも良いのですが、
この状態で60Hzでカットすると、「音」の全体像が軽い印象となってしまいます。
スピーカー(ミッド)には少し負担が掛かってしまいますが、
アンプのGAIN調整で補正しています。

あとはイコライザーを使って様々なセッティングを行っていきます。

次回はイコライザーについてのお話しをします。


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