第43回  テーマ : 理想のスピーカー その4


コンフィデンスというスピーカーを取付ける際に重要なこととして
各スピーカーの位置と適正容量の2つが挙げられます。
この2つの条件をベストな状態でバランスさせるのがインストールのテーマになります。

まず、スピーカーに必要なボックス容量を設定するのですが、
コンフィデンスの場合は、シールド(密閉)BOXよりは
バスレフ(ポート形状あり)タイプの方が有効な低域が確保できます。

今回のシステムにはウーファーを設定していないので
なるべくミッドレンジから自然な低域を出す為に、約2.5リッターの容量に決定しました。
この容量では60Hz付近の音に厚みを出す感じになります。

そしてバスレフにする為のポート長もそれに合わせて調整します。
このセッティングの場合、
ポートの長さが思いのほか長い形状にしなければ有効な低域が出づらくなるので
BOX内部で形状を曲げて配置しています。
ちなみにポートの長さは20cmほどの長さで設定しました。

しかし、ポートを曲げると言っても簡単には曲がらないので
曲面部分を3分割程度にカットした上で、空気の抵抗にならないようにつなぎ合わせています。
まるでマフラー職人が造ったような内部構造となります。
そしてBOXの形も、内部でなるべく定在波が起こりづらくする為に
角をパテなどで丸く整えて製作しています。
こういった内容はアナログ的な製作工程と共通する部分なので
他のスピーカーに変更しても、このインストール方法が活きてきます。
ミッドレンジに続いてツィーターも形状がミッドレンジと同様なのでBOX容量を設定します。
ツィーターに関してはパッシブクロスオーバーを使って基準値である800Hzをクロスポイントに設定しているので
それほど低域までカバーすることはありません。
ということなのでメーカー推奨容量である75ccの球体エンクロージャーを使用します。
問題はツィーターとミッドレンジの位置になります。
ミッドレンジについては純正位置がボックス搭載条件に適していることから決定しましたが、
ツィーターは非常に悩みました。
インストール当初は、ダッシュボード上に設置することを検討しましたが、
前回の豆知識でも触れたようにポルシェにはその方法が逆効果となってしまいます。
高域部分を再生させるツィーターの距離が近いので簡単に効率良く鳴ってしまいます。
ツィーターがジャンジャン鳴ってしまうとミッドレンジとのバランスが崩れてしまうことから、
今回は別の位置に設定し直します。

キックのあたりに設置することも検討してみました。
ただ、キックパネルにはスペース的に深い位置となるので障害物が多く、
解像度にバラツキが出るのを防ぐ為、これも見送ることとなります。
残る場所は、ミッドレンジに並行した位置に付けることになります。
この位置では、ミッドレンジに近いので音の鳴りも自然になり、まとまりのある音場が再現できるようになります。
ただ、問題はスピーカーの向きです。
そこで、この問題を解決できるスピーカーというのがコンフィデンスの偏芯コーンというわけです。
裏を返せばコンフィデンスだからこの位置にインストールできたと言っても過言ではありません。

インストール結果は、思った通り非常に良好で自然な音の立ち上がりが出るようになります。
あとは細部のセッティングをP01コンビを使って煮詰めていけば完成です。
次回は、P01コンビのセッティングをご紹介します。


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