第41回  テーマ : 理想のスピーカー その2


先月の豆知識でコンフィデンスの魅力に触れてみましたが、
今月はもう少し違うアプローチで説明してみたいと思います。

スピーカーの中心軸がズレている説明は先月書いているのですが、
実はあの説明の他にも重要な意味が隠されています。

スピーカーから出力された音は通常、放射状に、しかも均等に出力されてしまいます。
この現象は、言わば当たり前のことで、
この「当たり前の現象」の影響で理想の音造りにデメリットを生んでしまうことになってしまいます。
ホームオーディオのようにスピーカーの周りにゆとりのある空間があれば
スピーカーの純粋な直接音を耳にすることができるでしょう。
(もちろん部屋の大きさにもよりますが、、、)
理想の位置へスピーカーを置いて(設置して)聴けば素晴らしいステージ感などを忠実に再現できます。

しかし、、、
カーオーディオではそうはいきません。
ここまで読んで頂ければ察しがつくと思いますが、
車の中には障害物が非常に多く点在し、それらの素材も多種多様となっています。
リスナーに忠実な再生音を届けるには困難極まりないといのが現状です。
そこで通常のスピーカーでの対処法としては
なるべくリスナーの方向に向けてインストールする方法が有効となってきます。
しかし、車のドア形状によってはスピーカーをスラント(傾斜)させることが難しい車両もあります。
そういった場合は、やむなく設置するしか方法がなくなります。
垂直にマウント(設置)されたスピーカーからはリスナーへ向けて「音」が再生されますが、
同時に反対側へも再生されることになります。
その「反対方向へ再生された音」は障害物に当たり反射音となります。
特に硬い素材、例えばガラスなどは最も反射音を創り出す要因となります。
結果的に反射音は不要な増幅音となって関係のない帯域の音を濁してしまいます。

コンフィデンスは、この放射状に出力される「音」に方向性があります。
コーン紙の中心軸から広い部分は多く出力され、狭い部分からは出力されづらくなっています。
この特性を活かせば好みの方向へ「音」を飛ばすことが可能です。
ミッドレンジに例えれば、足元ではなく上方向へ「音」を飛ばし、
ツィーターで例えれば、ガラス面ではなく、リスナーへ向けて「音」を飛ばせば非常に効果的です。
ミッドレンジに至ってはスラントさせる必要がなくなるので
製作にかかる時間的なメリットとコスト的なメリットという恩恵があります。
こういったアナログ的なインストール術のポイントを押さえて
最終的なセッティングを煮詰めれば完成度は非常に高いものになります。
スピーカー側で音質的にニュートラルな特性が得られると
オーナーが選ぶデッキやアンプ、またはケーブルの味(特徴)を自然に再生してくれるようになります。
カーオーディオにとって必要な条件を
スピーカーユニットの特性でカバーできるコンフィデンスは希少な存在だと言えます。


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