第39回  テーマ : スピーカーの壊れる原因


前回の豆知識でアンプの出力について触れてみましたが、
今回は出力増大に伴うスピーカー破損についてお話したいと思います。

この内容はかなり多くの方が疑問に思われているようで
実際にユニットを壊してしまった方も、これからシステムを組まれる方も是非、参考にして下さい。

出力の高いアンプ(ユニット)を使用する場合、
「自分のスピーカーはそれほど耐入力が高くないから大丈夫かなあ?」
と考えている方もいることでしょう。
そういった考えを持っている方は、事前にトラブルを回避しやすいと言えます。

ただ、セッティングによってはスピーカーの耐入力を上回ったアンプを接続して鳴らしても
スピーカーを壊さずに済むことも可能です。。
では、どのようにしたらパワーの高いアンプを使うことができるのでしょうか?
それにはまず、スピーカーが壊れる要因を理解する必要があります。
スピーカーが壊れる原因としては次の2点が考えられます。

その1:機械的な破損
その2:熱的な破損

その1の場合はスピーカーのストローク不良などの物理的な壊れ方を言います。
これはスピーカーが適正な周波数帯で鳴っていない時、
例えばツィーターからウーファーの音を出すとか、、、
ウーファーが許容範囲を超える超低域を出すなどが挙げられます。
こういった使用方法では
例えアンプの出力が小さくても歪んだ信号を再生することで簡単に壊れてしまいます。
機械的な破損のもうひとつの例が下記のようなものになります。
音量を上げたままピンジャックを抜き差しすると
スピーカーへ過入力となってしまうので結果的に破損となります。
このような理由から配線をされる時には必ず、電源をオフ(マイナスを外す)にしましょう。

その2の場合は過度の使用状況によるボイスコイルの焼き付きが原因になります。
過度の入力に対してスピーカー内のコイルが熱を帯びます。
この温度があまりに高くなると、
スピーカーを形成している素材(ボイスコイルや接着剤)を溶かしたり破損させたりします。
この時の耐久温度はスピーカーにもよりますが160〜200℃と言われています。
また、素材に熱が加わるということは
熱膨張によって内部のクリアランスが狭くなる(もしくは接触する)ようになってしまいます。
これもスピーカー破損の原因となります。

そして、温度が上がることによってスピーカーのΩ(抵抗)も変化してしまいます。
例えば8Ωのスピーカーの場合、150℃の温度に達すると12Ωとなります。
この為、大入力の連続信号では瞬時に温度が上昇しΩ(抵抗)が増大して電流が流れにくくなります。
その結果、入力に対してスピーカーの直進性が悪くなる(物理的破損)ということになります。
ウーファーなどの磁気回路が大きかったり、放熱用のフィンが付いているのは、こういった理由の為です。
まずは上記の原因を踏まえて出力の高いアンプのセッティングに役立ててみて下さい。


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