機械的な破損のもうひとつの例が下記のようなものになります。
音量を上げたままピンジャックを抜き差しすると
スピーカーへ過入力となってしまうので結果的に破損となります。
このような理由から配線をされる時には必ず、電源をオフ(マイナスを外す)にしましょう。
その2の場合は過度の使用状況によるボイスコイルの焼き付きが原因になります。
過度の入力に対してスピーカー内のコイルが熱を帯びます。
この温度があまりに高くなると、
スピーカーを形成している素材(ボイスコイルや接着剤)を溶かしたり破損させたりします。
この時の耐久温度はスピーカーにもよりますが160〜200℃と言われています。
また、素材に熱が加わるということは
熱膨張によって内部のクリアランスが狭くなる(もしくは接触する)ようになってしまいます。
これもスピーカー破損の原因となります。
そして、温度が上がることによってスピーカーのΩ(抵抗)も変化してしまいます。
例えば8Ωのスピーカーの場合、150℃の温度に達すると12Ωとなります。
この為、大入力の連続信号では瞬時に温度が上昇しΩ(抵抗)が増大して電流が流れにくくなります。
その結果、入力に対してスピーカーの直進性が悪くなる(物理的破損)ということになります。
ウーファーなどの磁気回路が大きかったり、放熱用のフィンが付いているのは、こういった理由の為です。
まずは上記の原因を踏まえて出力の高いアンプのセッティングに役立ててみて下さい。