第35回  テーマ : ビギナーによるスピーカーの選び方


当店では通信販売も行っているのですが、そのなかでよく聞かれる質問にこういったものがあります。

「スピーカーを探しているのですが、どのメーカーが良いですか?」

こういった質問の場合には、
まず「どのようなジャンル(もしくはアーティスト)をよく聴くか?」を伺います。
スピーカーにはメーカーやグレードによっての違いはありますが、
良いスピーカーや悪いスピーカーというものは無く、
リスナーの好みに合っているか、いないか、、、という点が重要になります。

スピーカーは何種類かの部品でできていますが、
構成している部品の中でもコーン紙の材質がそのスピーカーの音色を決定しているので非常に重要です。
そこで今月はスピーカーのコーン紙の違いをまとめてみました。
ご自分の好みに合わせて選んでみましょう!
★パルプ(紙)系

1900年代の前半でスピーカーの製造が盛んに行われている時に主流になった素材です。
現在でも一部のユニットに使用されていて加工の容易さやコストパフォーマンスに優れている点があります。
ただ、近年のアンプ出力の増大などに伴って、スピーカー自体の耐久性が求められるようになってから
コーン紙の低ひずみ(ゆがみ)を抑える為に新素材へ移行しつつあるのも現状です。
音色はしっとりしたアナログ的な音楽に深みのある音造りが可能になります。
女性ボーカルものや自然楽器などのアナログ的な音色はベストマッチです。

★ポリプロピレン系

現在、もっとも多く出回っている素材でパルプ系素材に比べて非常に高い強度を確保しています。
年々、複合素材との組み合わせにより音楽性の表現力も広がっていてメーカーの味付けによっては硬くてスッキリとした音、
柔らかくゆったりとした音などと多岐にわたっています。
ニュートラルな音色を求めている方にはオススメの素材です。

★カーボン系

上記のポリプロピレンのように高分子系の素材で、製造工程の違いから使用可能になった素材です。
レースなどの世界では常識になりつつある素材ですが、素材の重量を低く抑えることができ、
なおかつ強度が非常に高いことでコーン紙自体のゆがみも少ないのが特徴です。
音色は軽い振動板の恩恵でスピード感が高く、乾いた音色になりやすいです。

★金属系

主にツィーターなどのコーンに利用されることが多く、一般的にはアルミ、チタンなどが多く出回っています。
素材の名称から想像できるように、音色はしっかりした輪郭を表現できる特性を持っています。
ユニークなモデルとしてはFOCALのユートピアシリーズのツィーターは純度の高いスチール(鉄)が使われています。
実際に音を聴いてみると驚くほど柔らかく高域までしっかりと伸びがあるのでスチール系のスピーカーとしては面白いユニットです。

★シルク系

同じくツィーターの素材に使用されているもので、金属系とは対照的に柔らかい表現が得意です。
女性ボーカルなどの艶っぽさを表現するには最適です。
ちなみにDIAMONDのHEXシリーズはセパレートに組み合わされるツィーターの素材を選択できます。
上記のスピーカーのコーン紙の種類以外にも多くの素材があって、
他に組み合わせるスピーカーによっては、いろいろと音が変化します。
ご自分の好みを把握した上で各メーカーのユニットを選ぶとスピーカー選びが楽になるかもしれません!?


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