第33回  テーマ : ビギナーによるアンプの注意点


先月の豆知識の終わりにリモート配線についてお話しますと書いてしまったのですが、
リモート電源の増幅方法を豆知識 第19回「リレーの活用法(その1)」でご紹介していました。
そこで今月はオーディオ専門用語をビギナーにもわかりやすく説明したいと思います。
アンプを取り付けた後に調整をする為に下記の用語が良く出てきます。
★ゲイン(GAIN)

これは入力感度という意味で、デッキから出てきた音(信号)の大きさによってアンプが絶えられる感度を調整するものです。
デッキからの音が大きい(信号が大きい)状態でゲインを上げる(感度を敏感にする)とアンプから出る音は大きくなりますが、
一緒に歪(ひずみと言ってスピーカーに無理をさせる原因になります)も大きくなってしまいます。
コレを過剰に上げ過ぎればスピーカーが壊れてしまいます。
ただ、やみくもにゲインを下げると、デッキからの音(信号)を拾いきれなくなるので満足なボリューム(音量)で聴くことができません。
基本的な調整方法としてはデッキのボリュームを歪まない程度に上げて(全体の1/2〜2/3程度)、アンプのゲインを少しづつ上げて行きます。
その状態で通常、自分が聴くボリュームの最大付近まで上げて行くのですが、音が歪んだり、割れてしまうようであれば、
スピーカーに掛かる負担が大きくなっているのでそのポイントより下げ気味で合わせて下さい。
注意点としてはCDに含まれる録音レベルはCDによって違うので一番、録音レベル(ボリューム)が高いCDなどで調整するようにして下さい。

★クロスオーバー(HP/LP/APなど)

最近のアンプには ほとんどこの機能が付いていることが多くなりました。
これは決まった周波数(XXX Hzなど)より低い音をカット(HP ハイパス)したり、高い音をカット(LP ローパス)する機能のことです。
スピーカー(ミッドやウーファーなど)は音を鳴らす範囲が決まっていてそれ以外の範囲を鳴らそうとすると歪みやコモった感じになってしまいます。
そこで、そのスピーカーに見合った範囲をアンプの中で設定するのがクロスオーバーとなります。
ウーファーなどは大きさやユニットによって違いがありますが、100Hz付近を基準にローパスさせる傾向があるようです。
また、ミッド&ツィーターはその逆で100Hz付近よりハイパスさせることが多くなっています。
★周波数設定

この数値の意味は前に書いたクロスオーバー周波数などが代表的です。
低い音ほどHzの値が小さくなって、高い音ほど数値が大きくなります。
人間の耳にはおよそ20Hzから20000Hzぐらいまでが聴くことのできる周波数と言われています。
スピーカーの許容範囲を決定する部分なので重要です。

★サブソニックフィルター

この機能の内容はクロスオーバーに近いのですが、使用目的がウーファーに当てられています。
ウーファーは一見すると低い音が得意なスピーカーとなっていますが、実は低過ぎる音には弱いのです。
そこで、サブソニックフィルターの出番です。
このフィルターは超低域をカットするフィルターで一般的には35Hz付近より低い音をカットします。
この機能が付いているアンプは少ないのですが、スピーカーのことを考えれば必要な機能になります。

★ステレオ/モノラル

読んで字のごとくステレオの状態では左右の音が独立した音に変わります。
モノラルは左右で同じ音が出ます。
ただ、アンプの内部構造としては入力された信号が合体されることになるので
例えば、RCA入力が両方とも右の場合はモノラルにしても右の音が再生される仕組みになっています。
また、ブリッジ接続でつないだ場合も同様です。
★2/4ch切り替え

4チャンネルのアンプに付いている事があるスイッチで、入力するRCAケーブルが2チャンネル分でも4チャンネル出力できることです。
ただ、2チャンネル入力の場合はデッキの前後バランスが効かなくなるのでシステムによっては調整時のデメリットになることがあります。
その他にもBASSブーストなどの低域を増幅するような機能や、
簡易的なイコライザーなどの機能があるモデルもあります。
基本をキッチリ把握しておけば自分でセッティングをするのも楽しくなると思います。


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