第30回  テーマ : 防振してる? してみる?


今回の豆知識のテーマは防振です。
一言で「防振」といってもいろいろな意味が含まれています。
何故?防振をしなければならないのでしょうか?
スピーカーは「音」を出すためにコーンを動かして空気の波を作って「音」にしています。
このコーンの動作によって空気の反作用が起きてスピーカーのフレームに振動が伝わります。
その振動が更にバッフル板に伝わってスピーカー自体を共振させてしまいます。
結果的にコーン自体が正確にストローク(振動)できないので「音」が濁ったり、
ビビリ音などのノイズの原因になってしまいます。
こういった余計な振動をなるべく抑えることができれば確実に音質アップへとつながります。

そこで対処法として防振材などを塗布(貼る)することが効果的になってきます。
防振材にはペーストタイプとシートタイプの物があります。
防振をする場所によって使い分けると良いと思います。
ペーストタイプは主にドアのボディ側のアウターパネルやトランク部分などに向いています。
これは塗布する場所がデコボコになっていることが多いのと
手が入りづらい所を防振したい場合があるからです。

注意点としてペーストタイプは 塗布した後、
乾燥させる為にある程度の時間を放置する必要があります。
乾燥時間は季節によって変わります。
もし、早めに乾かそうとしてドライヤーなどで乾燥させると
塗布した防振材が ひび割れてしまうことがあるので気をつけましょう。
それに対して一般的によく出回っているのはシートタイプになります。
これは防振箇所が比較的平らなところを中心に貼っていきます。
シートタイプの場合、制振効果を上げるには質量を増やす(重くする)必要があります。

ただ、あまり質量を増やすと重さによってドアのヒンジに負担が掛かってしまいます。
この状態の対処として質量が小さくても制振力が高いシートを使用します。
当店の取付にも使用している物でカスケードなどは特にオススメです。
カスケードは厚みが1mm程度しかないので内張りに干渉してしまうことも無く、
制振力を上げるのであれば重ねて貼っていくことが可能です。
また、ドアに関しては制振効果も重要ですが、
サービスホールを塞いでスピーカーの背圧が表側にまわりこまないようにする必要があります。
ドア自体をエンクロージャー化してミッドレンジからの低音を確保します。

防振などの施工で一番重要なのは施工箇所をキレイにすることです。
油分や汚れを徹底的に落としてから作業して下さい。
この部分をおろそかにすると年数が経過した時に防振材が剥がれてしまうことがあります。

ペーストタイプもシートタイプも作業的にはそれ程大変ではないと思います。
その割に効果が高いので是非!挑戦されてはどうでしょうか?


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