第29回  テーマ : イコライザーの必要性


前回の豆知識でタイムアライメントについてお話しましたが、今回はイコライザーです。
よくイコライザーとクロスオーバーを同じだと思っている方がいらっしゃいますが、
音の調整をすることは同じでも内容はまったく違います。

クロスオーバーは第9回の豆知識でお話したようにスピーカーに応じた音の範囲を決めているものです。
それに対してイコライザーは決められた範囲の音を大きくしたり小さくしたりするものです。

一般的に決められた範囲のことをバンド数といって10バンドや31バンドなどと数値で表示します。
10バンドとは低い音から高い音までを10個に区切ることを言います。
バンド数が多ければより細かく調整ができるということになります。
音の増減については(+−)dBで表示されています。

車の中には特定の音を吸収してしまう物と増幅してしまう物が多くあります。
例えば自分が座っているシートの素材がファブリックの場合は中低域が吸収されてしまったり、
レザーの場合はそれほど吸収されなかったり、、、と素材によっても左右されます。
もちろんガラスのような素材であれば高域を反響させて増幅してしまうことにつながります。

こういった原音との違いを補正する為にイコライザーで調整することが必要になってきます。
調整について細かく言えば、乗っている人によっても音の増減に関係してきます。
このような場合に搭乗者の人数によって
何パターンかのメモリーを残せる機能が付いているイコライザーがあると大変便利です。
次はイコライザーを実際に入れて調整!となるのですが、
ここでよく「音をフラットな状態にする」と耳にします。

フラットな状態というとニュートラルな感じに聞こえます。
基本的にはこのような状態にしたうえで自分の好みに合わせて調整しますが、
測定機(アナライザー)で音の状態を測ってから
単純にイコライザーでフラットにすると非常に聴きづらい状態になります。

これは人間の耳の特徴が原因になります。

人間の耳は2500から3000Hz付近の音が聴き取りやすく、
逆に80から120Hz付近と3000Hz以上は聴き取りづらい性質があります。
このことから80から120Hz付近と3000Hz以上のレベルを上げ気味にして
2500から3000Hz付近のレベルを落とすようなセッティングをすることで
あたかも人間にはフラットな感じに聴こえるのです。

もちろん、必ず上記のような状態がベストではないので実際には試行錯誤が必要です。
イコライザーのセッティングには「正解」はありません。
より自分に合った(気に入った)音に近づけるように いろいろとイジってみましょう!


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